120年の味作り 竹徳かまぼこの歴史

120年の味作り
竹徳かまぼこの歴史

1849年当時の新潟
1849年の新潟

江戸時代から1884年頃まで新潟の魚町(さかなまち、現中央区本町通10~12番町付近)にて竹中酉蔵(鳥蔵・とりぞう)は漁師を営んでいました。
新潟県所蔵 当時の取替帳新潟県所蔵 魚を取り扱う際に使われた手書きの帳面
(新潟県所蔵:当時の魚と金銭の取り扱いに使われた帳面、下が竹中鳥蔵の扱い帳)


(新潟県所蔵:旧新潟市魚町で鮮魚を取り扱っていた鮮魚売買連署)

新潟魚市場株式所有証明書
(新潟県所蔵:新潟魚市場の株主に記載されていたもの)
竹中酉蔵(とりぞう)は、海で漁をしていた時に船の網にお地蔵さまが引っ掛かりました。水揚げされたお地蔵さまを無下にできず、安置したのが西堀にある瑞光寺でした。
その後、亀が網にかかり白山神社さまに奉納したいわれなどが残されております。

1890年代頃、竹中酉蔵は本町11番町で竹中かまぼこ店を開業いたしました。もともと魚を扱う鮮魚店として商いをしていた竹中酉蔵は魚加工が盛んだった新潟の地の利を生かし、かまぼこ製造にも着手いたしました。
1896年の新潟
(1894年の新潟の街並みを表した地図)

<拡大画像>
拡大図 本町十一番町に「かまぼこ竹中」記載があります
(1894年 本町11番町に「かまぼこ竹中と記載されています)

当時は魚を捌き(さばき)水さらしを行い、2階建ての建物の2階の床に丸い穴をあけて、そこに長さ3メートルほどの摺りこぎ棒を差し、下の石臼で魚をすり潰していました。
現在の竹中かまぼこ店
(現在の竹中かまぼこ店 赤い煙突が昔からの象徴的建物でした)

摺りあがった魚の身に、塩とかす取り焼酎(今は少ない手造りの味醂のようなもの)と砂糖で味付けを行い、板に乗せて「板かまぼこ」、油で揚げて「あずま揚げ(さつま揚げ)」を製造して近隣の人々へ販売しておりました。新潟で「あずま揚げ」は「あずまげ」とも呼ばれ、西の鹿児島薩摩地方で作る「さつま揚げ」に対し、東の地で作るから「東(あずま)揚げ」、訛り(なまり)で「さつま揚げ」が「あずまげ」になってとも言われております。

1930年頃、竹中かまぼこ店からのれん分けしたのが竹徳かまぼこの創業者、竹中徳四郎です。
当時は原料の魚を買い付けに市場に行くと、竹中かまぼこが二件あり、ややこしいため付けられた屋号が竹中徳四郎のあだ名の竹徳でした。
竹徳かまぼこは創業以来、地場で水揚げされた魚を使いかまぼこ作りに精進してまいりました。
原料の魚を捌いている様子
(当時の原料魚を捌いている様子)
昭和30年代頃までのかまぼこは傷みやすく地元消費が主で、あまり生産量も少なかったそうです。特に7月8月の禁漁月には魚の水揚げも少ないため、かまぼこ製造はしないで休業していたそうです。
細工かまぼこの絵付けの様子
(当時の細工かまぼこの絵付けの様子、主に婚礼に使われていました)

昭和40年代に入り、高度成長期を迎えた我が国は、食品の需要に対し高いレベルでの供給を求められるようになりました。
現状の手作り生産での生産量は限界を迎え、新たな製造方法への開発が急がれていました。
手付けで蒲鉾を作る作業の様子
(手付けで一本一本作る作業が早朝から夕方まで続きました)

その事に悩んでいた創設者である竹中 徳四郎が寝ずに考えてできたのが円柱のビニールに板とすり身を入れ、金型(かながた)と言う型枠で形成するものが原案として考えられたのがリテーナ成形かまぼこです。

リテーナ成形かまぼこの原型

(リテーナ成形かまぼこ)

リテーナ成形かまぼこの詳細はこちら

1980年~90年頃には欧米文化が根付き始め、結婚式や食事のスタイルに変化が起こり始めました。婚礼用板かまぼこの製造も減少しはじめ、当社も新たな商品開発の必要性を迫られました。三代目竹中政宏はこの頃を機に惣菜製造に着手いたしました。

婚礼に使われている細工蒲鉾や焼き鯛、板かまぼこ

(婚礼に使われている細工蒲鉾や焼き鯛、板かまぼこ)

特大な浜焼き機を導入し、婚礼用の焼き鯛やマグロの兜など様々な焼き魚を手掛け新製品を世に出してきました。

2000年頃には病院食や介護食、学校給食などにも焼き魚、煮魚を提供し、現代の魚離れに歯止めをかけるべく、多くの人に食べやすい魚料理の提供を行ってきています。

2000年を境に、業務向け製造卸と消費者へ直接販売の出来る店舗型経営も行うようになりました。

今までは限られたお店や料亭、旅館・ホテルでしか食べる事の出来なかった商品を、お客様にダイレクトに販売する店舗を構え、より地元の人に愛され続けながら、より良い商品作りを目指しております。

現在では新潟県内6店舗を構え、出来立ての商品を提供するとともに、全国の物産展などでも購入いただけるようになりました。

各店の紹介はこちら

2004年から始めたインターネット販売も2012年に入り、店舗と同じ商品の品添え、店舗で購入するのと同じサービスをご提供できるよう改善いたしました。

今後とも益々、お客様と身近により良い新潟の美味しい食品をご提供できるよう従業員一同頑張ってまいります。

何かお気付きの際はお気軽のご連絡いただければ幸いでございます。

最後までご一読いただき誠にありがとうございました。